初めに

お気に入りのデッキシールドを使わず、未開封のままコレクションしている人も多いのではないでしょうか。

特に昔のデッキシールドや限定商品になると、未開封品が数千円、場合によっては1万円を超える価格で取引されることもあります。

そこで気になるのが、

「未開封のデッキシールドはどうやって保管すればいい?」

という問題です。

袋に入れたまま引き出しにしまっておけば十分に思えますが、長期間きれいな状態を保ちたい場合は、光・温度・湿度・物理的なダメージなどに注意する必要があります。

今回は、デッキシールドの素材や保存科学の資料をもとに、未開封デッキシールドをできるだけきれいな状態で保管する方法を解説します。

※本記事は「完全に劣化を防げる方法」を保証するものではありません。製品の素材や包装、保管環境によって状態変化は異なります。

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まず知っておきたい|デッキシールドの素材はPP

現在ポケモンセンターで販売されているデッキシールドの商品情報を見ると、本体素材にはPP(ポリプロピレン)が使われています。

例えば2026年発売の「デッキシールド DOWASURE」は、本体素材がPP、サイズは約9.2×6.6cm、64枚入りと記載されています。

PPはさまざまな製品に使用されているプラスチック素材ですが、永久に変化しないわけではありません。

特に長期保管を考える場合、注意したいのが光と熱です。


① 直射日光を避ける

まず最優先で対策したいのが光です。

特に、

窓際に飾る
透明ケースに入れて日当たりの良い場所に置く

といった保管方法は、長期保存を目的とするなら避けた方がよいでしょう。

ポリプロピレンについては、紫外線照射によって表面構造に変化が生じることが研究でも確認されています。

また、米国議会図書館の保存資料でも、光によるダメージは累積するとされ、保管中も光への露出をできるだけ減らすことが推奨されています。

そのため未開封デッキシールドも、長期間保管するのであれば、

直射日光が当たらない場所
+
光を通しにくい収納

という組み合わせが基本です。

透明ケースで「見せる収納」をする場合でも、窓際を避けるなど光への配慮はしておきたいところです。


② 高温になる場所を避ける

光と合わせて注意したいのが温度です。

ポリプロピレンについては、光だけでなく温度も酸化劣化を促進し、光と熱が組み合わさることで劣化が加速することが研究されています。

そのため、

  • 真夏の車内

  • 屋根裏

  • 日当たりの良い窓際

  • 暖房器具の近く

  • 温度変化の激しい物置

などは長期保管場所としておすすめできません。

米国議会図書館も、価値のある収蔵品について、温度・湿度管理が難しい屋根裏、地下室、ガレージでの保管を避けるよう案内しています。

一般家庭なら、特殊な低温保管設備まで用意する必要はありません。

まずは人が普段生活する室内の中で、年間を通して温度変化が比較的小さい場所を選ぶのが現実的です。


③ 湿度にも注意する

デッキシールド本体だけで考えればプラスチックですが、未開封商品はそれだけではありません。

外装や商品によっては紙製のヘッダーなど、異なる素材が組み合わされています。

保存資料では、紙は高湿度環境で化学的・生物学的な劣化が進みやすく、カナダ保存研究所は一般的な紙資料について相対湿度60%超を避け、50%未満を推奨しています。

だからといって、デッキシールドを「湿度50%未満にしないとダメ」という意味ではありません。

これはあくまで紙資料に対する保存基準であり、ポケモンカード公式がデッキシールド用に指定している湿度ではありません。

重要なのは、高湿度の環境に長期間放置しないことです。

特に梅雨や夏場に湿度が高くなりやすい部屋、押し入れの奥などに保管する場合は注意しましょう。


④ 未開封の外袋もコレクションの一部として扱う

未開封品をコレクションする場合、デッキシールド本体だけでなく外装の状態も重要です。

外袋には、

  • 擦り傷

  • 折れ

  • シワ

  • 汚れ

  • 穴

  • テープ部分の劣化

などが発生する可能性があります。

特に複数の商品をそのまま重ねて保管すると、商品同士が擦れたり、上に置いた商品の重量が下の商品にかかったりします。

未開封品として状態を維持したいなら、外装まで含めて保護する意識が必要です。


⑤ 1個ずつ保護袋に入れる

長期保管するなら、購入時の外装をさらに別の保護袋に入れる二重保護も選択肢になります。

ここで重要なのが、使用する袋の素材です。

米国議会図書館や米国国立公文書記録管理院では、保存用のプラスチックとして、

ポリエチレン(PE)
ポリプロピレン(PP)
ポリエステル(PET)

などを安定した素材として挙げています。

一方、長期保存用途ではPVC(ポリ塩化ビニル)を避けることが推奨されています。

PVCは可塑剤を含む製品があり、時間の経過によって可塑剤が移行したり、黄変・変形・べたつきなどが起こる可能性があります。

そのため、保護袋を購入するなら、透明なら何でもいいではなく、素材表示を確認する

のがおすすめです。

PP・PE・PETなど、素材が明確なものを選ぶとよいでしょう。


⑥ 保護袋に入れたら収納ケースへ

個別の保護袋だけでは、

  • 光

  • 圧力

  • 落下

  • ホコリ

  • 水濡れ

などすべてのリスクを防ぐことはできません。

そこで、

未開封デッキシールド
↓
PP・PE・PETなどの個別保護袋
↓
収納ボックス

という2段階の保護がおすすめです。

保存分野でも、箱は光やホコリ、偶発的な物理ダメージから中身を保護し、環境変化をある程度緩和する役割があるとされています。

収納ボックス自体も、長期保存を重視するならPP・PEなど素材が明確なものや、保存用途の中性紙・無酸紙製品を選ぶと安心です。


⑦ 詰め込みすぎない・曲げない

たくさん集めていると、ひとつのケースにできるだけ多く入れたくなります。

しかし、ぎゅうぎゅうに詰め込むのは避けたいところです。

未開封デッキシールドの場合も、圧力がかかることで、

外袋のシワ
ヘッダー部分の折れ
商品の反り

などにつながる可能性があります。

取り出すときに隣の商品と擦れる原因にもなります。

少し余裕を持たせて収納しましょう。


⑧ テープや輪ゴムでまとめない

複数のデッキシールドを、

輪ゴムでまとめる
テープで固定する

といった保管方法も避けた方がよいでしょう。

保存分野では、ゴムバンドや粘着テープは長期保存する資料の近くで使用しないことが推奨されています。

ゴムは時間とともに劣化しますし、テープの粘着剤も変質する可能性があります。

さらに、輪ゴムは商品に局所的な圧力をかけるため、外袋やヘッダー部分の変形につながる可能性があります。

まとめるなら収納ケースの仕切りを使いましょう。


未開封デッキシールドのおすすめ保管方法

ここまでをまとめると、一般家庭で実践しやすい方法は次のようになります。

STEP 1
未開封デッキシールドを1個ずつPP・PE・PETなど素材が明確な保護袋に入れる

↓

STEP 2
曲がらないように収納ボックスへ入れる

↓

STEP 3
ボックスを直射日光の当たらない場所に置く

↓

STEP 4
高温・高湿度になりやすい場所を避ける

↓

STEP 5
ときどき状態と保管環境を確認する

高額な専用設備を用意するよりも、

光を避ける・暑くしない・湿気をためない・曲げない

という基本を守ることが重要です。


やってはいけない保管方法

逆に、長期保管を考えるなら避けたいのは次のような状態です。

窓際にそのまま飾る

→ 紫外線・光・熱の影響を受けやすくなります。

真夏の車内や屋根裏に置く

→ 高温になりやすく、温度変化も大きくなります。

素材不明の柔らかいビニール袋に長期間入れる

→ 長期保存ではPVCなどを避け、素材が明確なものを選ぶ方が安心です。

大量の商品を上に積む

→ 下の商品に圧力がかかります。

輪ゴムやテープでまとめる

→ 外装への圧力や、素材・粘着剤の経年変化が問題になります。

湿度の高い状態で完全密閉する

→ 密閉すれば必ず安全になるわけではありません。


まとめ|光・熱・湿気・物理ダメージを避けよう

未開封デッキシールドをきれいに保管するうえで、特別に難しいことをする必要はありません。

重要なのは、

直射日光を避ける
高温になる場所を避ける
高湿度を避ける
PP・PE・PETなど素材が明確な保護袋を使う
PVCは長期保存用途では避ける
折れ・擦れ・圧力から守る
定期的に状態を確認する

という基本です。

現在のデッキシールド本体にはPP(ポリプロピレン)が使われていますが、PPも紫外線や熱の影響を受けます。

また、未開封コレクションではデッキシールド本体だけでなく、外袋やヘッダーまで含めてひとつの商品です。

お気に入りのデッキシールドを数年、10年と残していきたいなら、

「暗く、暑すぎず、湿気が多すぎず、物理的な負荷がかからない場所」

を意識して保管してみてください。

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